Advanced Topics 1
前のトピックで紹介したサンプルスライスに加え、何か”リズミカルでチョップされた”ものを追加するのに、:slicer
エフェクトを使うことができます。それは時間に沿って音量を変えます(それはしばしば振幅変調と呼ばれます)。では、空のBufferに新しいlive_loop
を作って、サンプルの:loop_breakbeat
を構成要素として使い、このエフェクトを実験してみましょう。
このループは下のビデオと同じような音がします。ここで赤い色は音量を示していて、この例では最大になっているはずです。
では、with_fx
コマンドを使って、live_loop
にスライサーエフェクトを追加してみましょう。もしSonic Piでのエフェクトの使い方を思い出せない場合は、前にあるエフェクトの章で、理解を深めることができます。
新しく追加されたスライサーエフェクトは不快に聞こえるので、それを少し調整する必要があります。スライサーエフェクトの主なオプションは、phase
、wave
、mix
です。phase
はどれだけ速くもしくは遅く振幅変調が起こるかの頻度です。phase
のデフォルト値は0.25
で、これは16分音符ごとにこのエフェクトが起こることを意味しています。これにより、先程の例は目まぐるしく聞こえたのです。
スライサーエフェクトは、0
(saw, ノコギリ波)、1
(pulse, パルス波)、 2
(triangle, 三角波)、 3
(sine, サイン波)の4つの異なる波形を使って振幅を変調しています。デフォルトでは、wave
オプションは1
に設定され、これはパルス波(または矩形波としても知られています)を使って振幅を変調することを意味しています。下の図は、振幅(赤色でマークされた領域)が時間に沿ってどのように増減するか示しています。
では、波形をノコギリ波(wave: 0
)に変更してみましょう。これのより突発さを軽減し、このエフェクトを少しスムーズにするでしょう。
phaseの時間を倍(phase: 0.5
)にして、波形をパルス波(wave: 1
)にしてみましょう:
では、以下のように、phase: 0.5, wave: 2
をオプションとして使用すると何が起こるでしょう?
こうして、極めて簡単にドラムループにリズムと変化とダイナミクスを追加することができました。そして、これはシンセサイザーにも同様に使用可能であることを覚えておいてください!
次のコードはスライサーエフェクトの最後の例で、長いphaseを使ったものです: